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「収入の複線化」を常に意識する

会社を作ってから強く意識してきたことは、「収入の複線化」です。サラリーマンの場合、兼業禁止などの制約もありますが、自由に収入の構造を考えて実行できるのは、独立して生きて行くことの面白さの一つです。結果として「給料による年収」には興味が無くなります。

自分の会社を作ってから強く意識してきたことは、「収入の複線化」です。サラリーマンの場合、兼業禁止などの制約もありますが、自由に収入の構造を考えて実行できるのは、独立して生きて行くことの面白さの一つです。結果として「給料による年収」には興味が無くなります(そういう競争からは降りた、のですね)。

収入の複線化では、「自分が稼働することで得られる収入」と「自分が稼働しなくても得られる収入」という両輪のバランスをまず考えます。前者は自分の会社からの給料、後者は投資などで得られるそのほかの収入、ということになります。当然ですが、前者をスケールさせるには、会社を大きくしなければなりません。また、所得税等の税金もたくさんかかってきます。ロバストで継続性のあるビジネスとはちょっと相容れない面もあります。

収入の複線化の具体的な方法としては、やはり「投資」が最有力でしょう。私の場合、前職はメディア系の会社だったため、社内の規定で投資は御法度でした。会社を辞めて、晴れて投資ができる身になったわけで、まずは個別株、投資信託、外国為替証拠金取引(FX)といった金融商品をいろいろと試してみました。

投資信託は、さすがに安定した成績ですが、FXはやはり手強いですね。実際には、サブプライムでは負けました。リーマンショックまでにかなり取り返しましたが、リーマンショックのときは負けはしませんでしたが、、、という程度の結果でした。FXは、張り付いていないと勝てないので、最近はちょっと遠ざかってしまいました。

次に不動産投資、いわゆるアパート経営ですね。現在は、諸般の事情で自宅マンションも貸しており、私自身は職場に近いレオパレス21に住んでいます。アパート経営には、空室リスクはもとより、やってみないと分からない思わぬリスク(予測不可能な事故など)もあったりで難しい面もありますが、上手く行けば非常に安定した収入の一つになります。

複線化というキーワードは、自分の会社の事業についても同様です。クライアントの複線化、売上の多角化を意識してきました。もちろんベースフローとなるビジネスは不可欠ではありますが、永遠に続く訳ではないということを常に意識して、新規クライアントやビジネス、新規事業などを考えています。ここでも、基本になるのは大きなビジネスというよりは、ロバストで継続性のあるビジネスです。

事業の内容に関しては、「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」という軸がありますが、自分自身のことゆえ、なかなかこれらを客観的に見ることはできません。実際に案件をいろいろとこなしていくうちに、自分にとって「快く思えること」「楽にできること」「合わないと思えること」が見えてきます。この感覚をベースに仕事を取捨選択し、その上で収入の複線化を実現していくことが、継続するためには大事なことだと思います。

書名
会社をつくれば自由になれる
出版社
インプレス/ミシマ社
著者名
竹田茂
単行本
232ページ
価格
1,600円(+税)
ISBN
4295003026
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