2

自然にONもOFFもなくなる

仕事も趣味も出張も旅行も、すべてが自分の生活です。呼吸をし飯を食うように、仕事も遊びも何もかもが自分の人生であり生活の一部なのです。雇われているからこそ、OFFが必要になるわけで、自分ひとりで生きていくという状況では、ONもOFFもありません。42/54的なライフスタイルの最大の特徴がこれではないかと思います。

自分の会社を作って独立したら、雇われていないのでもうONもOFFもありません。42/54的なライフスタイルの最大の特徴がこれではないかと思います。

仕事も趣味も出張も旅行も、すべてが自分の生活です。呼吸をし飯を食うように、仕事も遊びも何もかもが自分の人生であり生活の一部なのです。雇われているからこそ、OFFが必要になるわけで、自分ひとりで生きていくという状況では、ONもOFFもありません。

もちろん休息や休暇もあってよい(というよりあるべき)のですが、それは自分で決めることであって、誰かの許しを得て手に入れるものではありません。インターネットでできる仕事であれば、どこかへ旅行(あるいは出張であっても)していても、いつもとまったく変わりなく仕事を続けることが可能です。そういうことが可能な状態を常に維持するわけです。

このように、仕事については自分の裁量でできるようにはなりますが、家庭という無視できないファクター(8 「真水、50万」からの脱却は夢か?)を考えると、残念ながら人生すべてを自分の裁量で、というのとはちょっと違う面があります。仕事のON/OFFはなくなっても、家族との間のON/OFFは意識すべきものかもしれません。

こういった状態にあって、いかに自分自身をコントロールしていくかが問われるわけですが、重要なポイントは自分の中でのタスクの切り替えを素早くすることだと思っています。家族との時間から素早く仕事モードに切り替える、またその逆も。さらに、複数の仕事の間での切り替えを素早くして、切り替え後に高度に集中した状態まですぐにもっていける。

全体としては、そこそこの効率でいくつもの仕事が進んでいるわけですが、実際に一つの仕事をしている時間だけの効率を測ってみるととても高い効率で集中している、全体のなかでは薄まって見えるけれど各々の中身は濃いといった状態です。

このような状態を実現するためには、空き時間、隙間の時間についての「タイムスライス」という考え方が大事です。コンピューターの世界では、TSS(time sharing system)という仕組みがあり、CPUのパワーを短い時間単位で多くのジョブに割り当て(タイムスライス)、それを高速に刻々と切り替えることで、各々のジョブにはコンピューターを占有しているかのように感じさせつつ、同時に複数のジョブを処理しています。

人間でも同じように、仕事をこなすために長い時間を連続で確保するというよりは、切り替えを素早くしながら短い時間を積み重ね、半日や1日というスパンで見ると複数の仕事が同時に遅滞なく進行している、といったことを実現するわけです。実際、忙しいビジネスパーソンであれば、無意識にそういう仕事の仕方をしていると思いますが、ON/OFFのない42/54的なワークスタイルでは、意識的にこれを実践することも必要ではないかと思います。

書名
会社をつくれば自由になれる
出版社
インプレス/ミシマ社
著者名
竹田茂
単行本
232ページ
価格
1,600円(+税)
ISBN
4295003026