竹田 茂

竹田 茂Shigeru Takeda

1960年生まれ。新潟県上越市出身。日経BP社にてBizTech(現在のnikkeibp.net)の立ち上げを皮切りに同社の様々なインターネット事業の企画・開発業務を統括、「日経ビジネスオンライン」など主要ビジネスメディアや様々な実験的メディアをプロデュース後、2004年にスタイル株式会社を設立。およそ年に1本のペースで主にB2B分野にフォーカスしたWebメディアを創刊・運営。早稲田大学大学院国際情報通信研究科非常勤講師(1997~2003年)、編著に『ネットコミュニティビジネス入門』(日経BP社、2003年)など。

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「プレミアム」は貧乏の証し

「プレミアム」はそれ自身に「おまけ」という意味があるように、実はプレミアムを謳う商品の多くにはある種の貧乏くささが漂う。プレミアム(貧乏くさい)の反対語が「ラグジュアリー(贅沢)」になる。ラグジュアリーの最大の特徴は、「価格に根拠がない、あるいは値段をつけるのが難しい」というところにある。

29

「品質が高い」とは何を指すのか

様々な「総量」が爆発した現代において、「品質」に対する評価もまた変化するのではないか。これからの時代に必要な「品質」とはいったい何だろう。

27

料金表を作ろう

自分でも「高いなあ」と思ってしまう価格を設定したほうがいい。なぜなら「価格とは無関係に高品質なものを納品する可能性が高い」からだ。特に起業直後はとても張り切っているはずなので、よい結果を出せることが判っている以上、妙な値引きはするべきではない。

24

いつ起業するのが正解か

サラリーマンにはいつでも今のゲームから離脱できる権利がある。そして、何歳で起業するかと、どういう業務内容で起業するかは常に「パッケージ」で考える必要がある。

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「女性的」な起業こそが正解である

自分の「好き」は自分でも論理的に説明できない。しかし「好き」にこだわり、ごく近傍にいる親密な顧客との関係を重視する起業こそが求められている。

20

朝令暮改は正義の戦略

カネになるのならどんどん引き受けよう。過去の自分の発言に囚われることにはまったく意味がない。

18

起業時の事業計画は単なる計画で終わる

起業して(少なくとも)数年間は「予想しなかったイベント(出来事)や出会いの連続になる」ので、結果的にどういうものになるのかは本人でさえほとんど想定ができないことに留意しよう。

17

資本金はいくらが妥当か

資本金で重要なのは金額の多寡ではない。重要なのは持株比率と「いつから売上が立つかの見通し」の二つだ。

16

弱い紐帯(ちゅうたい)の強い営業力

弱い紐帯は、自分自身の力不足を補って余りある「妙にクールな営業部門」として機能する。直接クライアント候補に突撃して撃沈するよりも、弱い紐帯に「自分の得意なこと、提供できる成果、(他の企業との)差別化要因」を知っておいてもらうことのほうが遥かに重要だ。

14

経営者とフリーエージェントの違い

営業するか/しないか、外注費は多いか/少ないか、の2点で簡単に区別できる2つの「経営タイプ」。あなたは経営者かフリーエージェントか、どちらであるべきなのか?

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大企業は学校である

大企業のもっとも重要な仕事は社員教育である。つまり大企業は実は「学校」なのだ。それも大学院の上にある、現場重視のレベルの高い学校なのである。つまり大企業で仕事をするということは学ぶことに他ならない。

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新入社員の勘違い

新入社員がいちばん最初にやってしまう勘違いは「自分は正社員になった、その会社の家族の一員なのである」と思ってしまうことだ。毎月振り込まれる「給与」を売上と考えると、結構な売上をたった1社から受注していて他にお客がいない、という怖い状態なのである。